無資格で免税店に案内　中国人ガイド役に罰金　

毎日新聞　2016年3月3日　

出入国管理法違反で略式命令、中国人観光客が日本製品を大量購入する「爆買い」を巡り、無資格で観光客を福岡県の免税店に案内し報酬を得ていたとして、出入国管理法違反（資格外活動）容疑で中国人のガイド役の女（３１）が罰金の略式命令を受けていたことが捜査関係者への取材で分かった。福岡県警は３日、その女を働かせたなどとして、免税店の運営会社や旅行代理店など計６社（いずれも福岡市）の役員ら男女６人を同法違反（不法就労助長）容疑で書類送検した。

爆買い」を巡りガイド役らが立件されるのは異例。

捜査関係者によると、女は２０１５年５月〜１１月、就労資格のないビザで日本に滞在し、「爆買い」のため来日した中国人観光客らを福岡県の免税店に案内し報酬約３０００万円を得たとして、今年１月に逮捕された。

女は容疑を認めているといい、２月に福岡簡裁から罰金５０万円の略式命令を受けて納付し、国外退去処分を受けた。報酬は免税店から女の口座に支払われていた。【平川昌範】